近年、スーパーなどで手軽に手に入るドライアイスが不足していることをご存知でしょうか。
ドライアイスは、主に冷凍食品の保冷輸送に使われており、私たちの食生活を支える重要な役割を担っています。しかし、新型コロナウイルスの影響や、原材料となる二酸化炭素の供給不足などにより、価格の高騰や入手困難といった問題が深刻化しています。
ドライアイスは主に、下記の用途で使用されています。
ドライアイス不足になった原因
原因①需要の増加
➡ECや宅配の増加
コロナ禍で巣ごもり需要が高まり、ECサイトでの買い物や宅配を利用する人が増えたことで、冷凍食品の配送などでのドライアイスの使用量が増えました。
➡気温上昇の影響
近年夏場になると外気温が35〜40℃近くになってきており、従来よりもドライアイスを多く入れないと温度維持が難しくなってきています。
原因②生産量の減少
➡製油所の老朽化
ドライアイスの原料となる二酸化炭素は、製油所などでガソリンを作る際に副産物として得られます。しかし、製油所の老朽化や閉鎖が進み、二酸化炭素の生産量が減ってしまいました。
➡供給の不安定化
国内のドライアイス共有が逼迫している中、生産設備のトラブルやメンテナンスなどで工場が止まってしまうと全体として余裕がないため、供給量への影響が大きくなってしまいます。また不足分は韓国産のドライアイスなど輸入に頼っていますが、中国でも需要が増えており十分に調達が難しくなってきているとも聞きます。
このように、ドライアイスに対する需要は増えているのに対し、供給が減ってしまったため、市場全体でドライアイスが不足する状況になってしまいました。
以上は要因の一部ですが、全体として需要は増加もしくは横ばいにもかかわらず、生産量は低下しているためドライアイス不足となってしまっています。
ドライアイス不足が及ぼす影響
ドライアイス不足は、私たちの生活にどのような影響を与えるのでしょうか?
1.「価格上昇」
ドライアイスの価格は、企業ごとに消費する量が異なるため、どのくらい上昇したのかというのがわかりずらい部分でもありますが、価格が高騰していることは事実。
販売価格はこの5年で3割ほど上昇しているそうです。
また、ドライアイスの使用を前提に温度管理を組み立てている場合、将来的にドライアイス不足がさらに進んでいくと商品の輸送や配送が出来なくなってしまう事が考えられます。
特に条件が厳しい夏季などは商品の解凍クレームが発生したり、商品の品質の低下や衛生面での問題など、コールドチェーンの見直しが必要になってくるのではないでしょうか。
2.「品質低下」
食品を運ぶ際に、ドライアイスが不足することで、十分に冷やすことができないため、食品の鮮度が低下し、腐敗や変質が起こる可能性があります。
また、温度管理が厳しく必要な医薬品も、ドライアイスで冷やして輸送されていることが多くあります。ドライアイス不足は、ワクチンの品質に影響を与え、効果が低下することも…
3.「環境への負荷」
ドライアイスは、二酸化炭素が固まったものです。代替の冷却方法を探す際に、より環境負荷の大きい方法が採用される可能性があり、結果的に二酸化炭素排出量が増加する恐れがあります。
4.「物流の混乱」
ドライアイスが不足すると、従来の輸送ルートを変更する必要が出てくる場合があります。これにより、物流が複雑化し、配送遅延やトラブルが発生する可能性も。
ドライアイスに変わる新しい保冷方法
今後もドライアイスの価格高騰は止まる見込みはありません…
ドライアイスの使用用途の約75%を占める保冷輸送ですが、今後どのような対策をとっていくと良いのでしょうか。
それはドライアイスの使用量を減らしていく、または使用しない方向へシフトしていくことです!
では、より効率的で環境にも優しい保冷方法はないのでしょうか?
①「保冷ボックス×蓄冷剤」
近年「保冷ボックス×蓄冷剤」の保冷方法が注目されています!
ドライアイスと比較してみました。
◆ドライアイスのメリット・デメリット
【メリット】
・使い捨てで最後は気化するので、場所をとらない
使い捨てなので、必要な分を購入するだけで運用が簡単。そして気化して無くなるので都度片付ける必要もありません。
また超低温で冷却力があるため、温度上昇をリセットすることができます。
【デメリット】
・使えば使うだけコストアップ
ドライアイスは使い捨てのため、常に買い続ける必要があります。
・取扱に注意が必要
-78.5℃と非常に低温なため、誤って直接触れてしまうと作業時に凍傷を引き起こすということも…また葬儀場でドライアイスを敷き詰めた棺の中に顔を入れた状態で亡くなるといったドライアイスによる二酸化炭素中毒事故も報告されています。
広く利用されているドライアイスですが、取り扱いには注意が必要な商品です。
◆蓄冷剤のメリット・デメリット
【メリット】
・コストダウン
繰り返し使用可能なハードケースタイプの場合ですと、長期的に使用していただくことでドライアイスよりもランニングコストを下げることが出来ます!
蓄冷剤は耐久性があるため、冷蔵、冷凍輸送にも持って来いな商品です。
・選べる温度帯
蓄冷剤は様々な温度グレードのものが作られているので、冷蔵や冷凍はもちろんのこと保温にも使うことができます。
・安全性
ドライアイスのような事故につながることはありません。
【デメリット】
・初期費用がかかる
-16℃以下の蓄冷剤を使用する場合、素早く凍結させるために急速凍結庫などの設備を導入する必要があります。また凍結のための電気代がかかります。
ただ、初期費用はかかりますが長期的に見ると、コストパフォーマンスは◎
・運用の手間がかかる
ドライアイスと違い再利用するために、回収して再凍結させる必要があります。
初期費用を抑えたいという方や、蓄冷剤に切り替えるのはちょっと…といった方はこちら!
②「ドライアイスストッカー」
ドライアイスを安全かつ効率的に利用するための重要なツール「ドライアイスストッカー」をご紹介いたします(^^)
ドライアイスストッカ―って?
ドライアイスを安全に保管し、その保冷効果を最大限に引き出すために作られた専用の容器のこと!ただの保冷ボックスではなく、ドライアイス特化型の専用ストッカーといったところがポイントです!
高い断熱性能で、ドライアイスの昇華を遅らせ、長時間の保冷を可能にします!
また、ドライアイスの量に合わせて適切な温度管理を行うことができ、取り扱いも簡単(*^^*)
耐久性が高く、繰り返し使用できるため、経済的といったメリットも◎
ドライアイスストッカーは、ドライアイスの無駄をなくし、環境にも優しい、非常に便利なアイテムと言えます!
大容量じゃなくて、少量を手軽に持ち運びたい!そんな方はこちら!
③ドライアイス用保冷ボックス
少量のドライアイスを安全に持ち運べる、コンパクトで機能的な保冷ボックスです。
持ち運びを想定して作られているため、ショルダーベルトがついており、軽量設計で女性でも持ち運びが可能!コンパクトなサイズながら、高い保冷力と耐久性を兼ね備えており、様々なシーンで活躍します(*^^*)
コンパクトなので車のトランクにも収納しやすく、場所を選びません。
高い保冷力と耐久性で、安心してご利用いただけます!
環境にも優しい保冷方法でサステナブルな社会を
ドライアイス不足は、私たちの生活に大きな影響を与えています。しかし、蓄冷剤や専用保冷ボックスを活用することで、これらの問題を解決し、より効率的で環境にも優しい保冷輸送を実現することができます(^^)
従来、冷凍輸送ではドライアイスが便利でよく使われてきましたが、保冷ボックスに蓄冷剤を入れる、または蓄冷剤とドライアイスを併用するといった方法でも、十分に冷凍輸送を行うことが可能です。
現状の運用を大きく変える必要もあるかと思いますし、簡単ではありませんがドライアイスを削減するメリットもあり、将来的なリスクも考慮して検討する必要が出てくるのではないでしょうか。
価格の高騰や供給が安定しないため、ドライアイスの使用を辞めようか検討していた…
取り扱いに注意が必要なので不安…
といった方、ぜひこの機会に「保冷ボックス×蓄冷剤」の導入をご検討ください。
また、
ドライアイスを使用していきたいけどもっと効率的に使いたい…
といった方、「ドライアイス用保冷ボックス」をぜひご活用ください!
また弊社では、お客様の運用したい環境に合わせて保冷ボックスの性能や容量、必要な蓄冷剤の量などご提案させていただきます(*^-^*)お気軽にご相談ください。
次回、新商品の
〝 パワーアップを遂げた⁉Zパック 〟〝 初期費用削減!蓄冷剤5枚セット 〟のご紹介をさせていただきます!お楽しみに(^^)/