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三洋の保冷・保温ボックス

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サンヨウキ通信

折りたたみ式保冷ボックス「Zパック」とは|構造・保冷性能・試験データをメーカーが解説

食品や飲料、冷蔵品・冷凍品を運ぶ際、「保冷力だけでなく、持ち運びやすさや使用後の保管スペースも重視したい」というご相談を多くいただきます。

株式会社三洋の「Zパック」は、30mm厚のXPS断熱材を使用した、折りたたみ式の保冷・保温ボックスです。

食品配送や店舗間輸送などの業務用途を中心に使用されてきましたが、現在は30Lから300Lまで用途に合わせたサイズを展開し、買い物や車載保冷、イベント、ケータリングなど幅広い場面で使用されています。

このページでは、Zパックを製造する株式会社三洋が、製品の構造、保冷性能、試験データ、保冷力を高める使い方について解説します。



折りたたみ式保冷ボックスZパックで解決できる保冷・配送の課題

Zパックとは

Zパックは、内容物の温度上昇を抑えながら運搬・一時保管するための、折りたたみ式保冷・保温ボックスです。

75Lタイプは2000年に食品宅配の保冷輸送用として採用され、その後、食品配送、物流、店舗間輸送、イベントなど、さまざまな現場で使用されてきました。

現在は30L・55L・75L・90L・150L・240L・290L・300Lを展開しています。少量の保冷から、大量の食品・飲料輸送まで、内容物や運用方法に合わせてサイズを選択できます。

Zパック 折りたたみ式保冷ボックス サイズ展開

Zパック自体に冷却機能はありません。あらかじめ冷やした内容物と、必要な温度帯に適した保冷剤・蓄冷剤を組み合わせて使用します。

用途に合うZパックを選ぶ

買い物・車載保冷、小口配送、食品配送に
30L・55L・75L・90L・150L。家庭用で迷った場合は55Lをひとつの目安に、業務用途では収納物の寸法や配送量に合わせて選びます。

30L〜150Lの価格・仕様を見る

大量輸送・イベント・ビール樽の保冷に
240L・290L・300L。番重や食材、飲料など、収納するものと運搬方法に合わせて選べる大型タイプです。

240L〜300Lの価格・仕様を見る

サイズ選びに迷ったら:全サイズの寸法・重量・用途を比較する

30mm厚のXPS断熱材で外部からの熱を抑える

Zパックの断熱材には、30mm厚のXPS(押出法ポリスチレンフォーム)を使用しています。

XPSは内部に細かな気泡を持つ断熱材で、外部から庫内への熱の侵入を抑えます。内容物をあらかじめ冷却し、保冷剤・蓄冷剤と組み合わせることで、配送中や一時保管中の温度上昇を抑えることができます。

外装には繰り返し使用を考慮した生地を使用し、底面も補強しています。業務現場での継続使用を想定し、破損箇所や状態によっては修理対応も可能です。

Zパックの保冷性能

保冷ボックスの性能は、外気温、内容物の温度・量、使用する保冷剤の種類や量、開閉回数などによって変化します。

株式会社三洋では、実際の使用を想定した条件でZパックの保冷性能試験を行っています。

過去の氷を使用した参考試験

Zパック75Lに氷6.6kgを入れて行った参考試験では、25時間後にも氷が半分以上残る結果となりました。

この試験は氷を使用した条件での参考結果です。実際の保冷時間を保証するものではなく、外気温、内容物、開閉回数など使用条件によって結果は異なります。

Zパック75L 氷6.6kgを使用した25時間保冷参考試験

外気温40℃を想定した保冷性能試験

夏場の配送や一時保管など、高温環境での使用を想定し、Zパック75Lを使用した保冷性能試験も実施しています。

試験条件

  • 使用保冷ボックス:Zパック75L
  • 外気温:40℃
  • 内容物:初期温度5℃の500mLペットボトル飲料10本
  • 保冷剤:0℃グレード蓄冷剤 2kg
  • 蓄冷剤凍結条件:-20℃環境で凍結
  • Zパック本体:予冷なし
  • 試験中の開閉:なし
  • 直射日光:なし

Zパック75L 外気温40℃環境での12時間保冷性能試験グラフ

 

Zパック75Lと蓄冷剤を使用した40℃環境での保冷試験条件

試験結果

上記条件では、外気温40℃の環境下で、12時間にわたり庫内温度10℃以下を維持しました。

これは株式会社三洋が上記条件で行った試験結果です。実際の保冷時間は、外気温、内容物の初期温度・量、保冷剤や蓄冷剤の種類・量、開閉回数、日射条件、使用するZパックのサイズなどによって変化します。

Zパックに入れれば必ず12時間10℃以下になるというものではありません。必要な温度帯と輸送時間が決まっている場合は、実際の使用条件に合わせた保冷剤・蓄冷剤の選定が重要です。

Zパックとあわせて使う保冷剤を選ぶ

Zパックをご購入の際は、保冷剤の種類・必要量・凍結に使う冷凍庫の条件もあわせてご確認ください。

冷蔵品や飲料の保冷に
0℃タイプなど、内容物の必要温度に合う保冷剤を選びます。上記の75L試験では0℃グレード蓄冷剤を2kg使用していますが、すべての容量・使用条件に共通する推奨量ではありません。

冷凍品の輸送や、より低い温度帯で使う場合に
必要な温度帯に応じて、マイナス温度帯の蓄冷剤を選定します。凍結に必要な庫内温度と時間はタイプによって異なりますので、使用する冷凍庫で十分に凍結できるかをご確認ください。

500CB保冷剤を必要な枚数から選ぶ(単品・2枚セット)

複数台で使う・交換用もまとめて用意する:500CB 30枚/ケースを見る

保冷剤の温度帯・選び方・使い方を詳しく見る

必要量に迷った場合は、Zパックのサイズ、内容物、必要温度、使用時間、外気温を添えて保冷剤の選定をご相談ください。

圧縮強度試験も実施しています

配送や保管時の使用を想定し、Zパック75Lでは上蓋へ垂直方向の圧力を加える圧縮強度試験も実施しています。

  • 全面600×370mmへの荷重:893kg
  • 局部120×140mmへの荷重:178kg

上記は圧縮試験における測定結果であり、実際の使用時に載せられる安全積載重量を示すものではありません。製品の上に人が乗ったり、重量物を長時間載せたりしないでください。

適切なサイズを使うことも保冷力を高めるポイント

保冷ボックスは、容量が大きければよいとは限りません。

内容物に対してボックスが大きすぎると庫内の余分な空間が増え、必要な保冷剤量が増える場合があります。また、必要な商品を取り出すために何度もふたを開閉すると、庫内の冷気が逃げやすくなります。

配送先や必要な温度帯ごとに小さいサイズへ分けることで、必要なボックスだけを開閉でき、商品の仕分けや在庫管理もしやすくなります。

Zパックを温度帯や配送先ごとに使い分けるメリット

一般家庭の買い物や車載保冷には55L、小口配送や1箱あたりの重量を抑えたい場合は30L、食品配送など一定量をまとめて運ぶ場合は75Lなど、使用方法に合わせて選ぶことが重要です。

30L・55Lから300Lまでのサイズ比較・選び方を見る

Zパックの保冷力を高める7つのポイント

  • 内容物をあらかじめ目的の温度まで冷やす
  • 保冷剤・蓄冷剤を十分に凍結させる
  • 内容物に対して適切なサイズのZパックを使用する
  • 庫内の余分な隙間をできるだけ減らす
  • 冷気が下へ移動することを考え、保冷剤を内容物の上部にも配置する
  • 直射日光や高温になった車内をできるだけ避ける
  • ふたの開閉回数と開放時間を減らす

配送先や温度帯ごとにボックスを分けることで、必要な商品だけを取り出しやすくなり、無駄な開閉を減らすことにもつながります。

夏だけでなく、冬季の温度変化対策にも

保冷ボックスというと夏場に冷たいものを運ぶ用途をイメージしやすいですが、断熱材には外部との熱の移動を抑える働きがあります。

Zパックに使用している30mm厚のXPS断熱材は、夏場の高い外気温から庫内への熱の侵入を抑えるだけでなく、冬場の低い外気温による庫内の急激な温度変化を緩和する用途にも活用できます。

そのため、食品や飲料などを冬季に輸送する際、外気温の影響をできるだけ抑えたい場合にも使用できます。

ただし、Zパック自体に加温機能はありません。特定の温度帯を維持する必要がある場合は、内容物の初期温度、外気温、輸送時間などを確認し、必要に応じて用途に適した蓄熱材・保冷剤などを組み合わせてください。

必要な温度帯や輸送条件が決まっている場合は、使用する保冷・保温資材を含めたご相談も承ります。

使用後は折りたたんで省スペース

Zパックの大きな特長のひとつが、使用後に薄く折りたためることです。

一般的なハードタイプの大型保冷ボックスは、使用していないときも大きな保管スペースが必要ですが、Zパックは使用後に折りたたむことで、倉庫での保管や配送先からの空箱回収に必要なスペースを抑えることができます。

空箱時の容積を抑えられるため、配送先からの回収や保管の効率化にもつながります。

折りたたみ・組み立ての手順もシンプルで、繰り返し使用する食品配送やルート配送にも適しています。

食品配送からイベント・車載まで幅広い用途に

Zパックは、食品宅配をはじめ、さまざまな保冷輸送や一時保管に使用されています。

  • 食品宅配・ネットスーパー
  • 弁当・惣菜の配送
  • 冷蔵品・冷凍品の配送
  • 店舗間・拠点間輸送
  • イベント・催事・ケータリング
  • 飲料や氷の一時保冷
  • クラフトビール樽の保冷・輸送
  • 買い物後の食品・冷凍食品の車載保冷

イベント会場で保冷庫として使用しているZパック75L

日本国内で製造する折りたたみ式保冷ボックス

Zパックは日本国内で製造しています。

株式会社三洋の工場では、縫製スタッフが一つひとつ製造しています。業務用途での繰り返し使用を想定しており、製品の破損状況によっては修理対応が可能な場合もあります。

食品配送をはじめ、長期間繰り返して使用されている事例もあります。

規格品では対応できない場合には、収納する内容物や使用する車両、運用方法に合わせたオーダーメイドの保冷ボックスも製作しています。

Zパックのサイズを選ぶ

Zパックは現在、用途に合わせて複数のサイズを展開しています。

  • 30L:小口配送、食品宅配、少量の保冷
  • 55L:一般家庭の買い物、まとめ買い、車載保冷、レジャー
  • 75L:食品配送、宅配、店舗間輸送
  • 90L:弁当、食材、飲料などをまとめて運ぶ用途
  • 150L:イベント、ケータリング、中量輸送
  • 240L:番重、イベント食材、飲料の大量輸送
  • 290L:ビール樽、クラフトビール、イベント
  • 300L:食品・飲料・氷の大量輸送

一般家庭で買い物や車載保冷を中心に幅広く使う場合は55Lをひとつの目安に、業務用途では内容物の寸法・数量、必要温度、配送量や積載方法に合わせてサイズをご検討ください。

Zパック全サイズの寸法・重量・用途を比較する

Zパックの商品詳細

30L・55L・75L・90L・150Lは、家庭での日常使いから食品配送まで幅広く使用できるサイズです。

Zパック30L・55L・75L・90L・150Lの商品詳細を見る

240L・290L・300Lは、大量の食品・飲料輸送やイベント、ビール樽輸送などに適した大型タイプです。

Zパック240L・290L・300Lの商品詳細を見る

用途に合った保冷・保温方法をご提案します

保冷・保温時間は、Zパックのサイズだけで決まるものではありません。内容物の温度・量、必要な温度帯、輸送時間、外気温、開閉回数などに合わせて、適切な保冷剤・蓄冷剤・蓄熱材などを選ぶことが重要です。

株式会社三洋では、保冷ボックスのサイズ選定だけでなく、使用する保冷剤・蓄冷剤や、実際の配送方法も含めてご提案しています。

「どのサイズを選べばよいか分からない」「何kgの保冷剤が必要か分からない」「規格品では内容物が入らない」といった場合もお気軽にご相談ください。

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